新興国の経済成長と人口増加を背景に需要は増大中です

供給は新規の金鉱山の発掘が難しいことなど減少中です

金の価格は需要と供給で決まります

金が上昇するかどうかは、細かい理屈もありますが、長期的には需要と供給によって決まります。価格が決まる場所はニューヨークの取引所が中心です。国内の金価格は一般的に、海外の市場に連動します。需要とは「金が欲しい!」と思っている人、供給とは「金の生産量」だと思えばイメージしやすいです。

● 金の供給は減少傾向、需要は新興国で増大傾向

金の供給は、金鉱山が中心で2008年データで2400トン程度です。一方、需要は4000トンと言われており、金鉱山からの供給だけでは足りない状況です。供給と需要の概要は以下の通りです。

- 近年の状況
需要 宝飾品としての需要が中心。中国やインドなど新興国の経済成長で富裕層、中間層が増大しており、その結果宝飾品としての需要は増大している。特にインドは純金を好む文化があり需要が高い。
なお産業・工業品にも利用されており、需要の拡大が予測されている。
供給 南アフリカが最大の供給先。金鉱山からの供給が中心だが、新たな金脈の発見が難しいことや設備の老朽化などで需要に追い付いていない。そのため、中古の金をスクラップ(回収など)が盛ん。
地球上には20万トンの金があり、現在は14万トンを発掘し、残りの埋蔵量は6万トン程度と推定されている。つまり、7割以上はすでに発掘されている。残りの金の一部は地底深くにあるなど発見、発掘が難しいと言われている。

● 需要と供給の関係から、今後も金の上昇が続く可能性は高い

つまり、新しい金を発掘することは難しい(新規の金の供給が急増する可能性は低い)一方、金を欲しいと思う人は増え続ける(中国やインドなど新興国の経済成長や人口増加が続く)ため、今後も金の価格は上昇する可能性は高いと言われています。

簡単にいえば、今後は「すでに金を持っている人が金を売ってくれないと、金を買えない状況」ってことですね。